2021.8.27のノートより
コンビニへ行く。道々の花や木、家屋が懐かしく、美しい。この街に引っ越してきてよかったと、思う。毎日の通勤時、目にする古いアパート前に伸びる草むらの緑にすら感動を覚える。
見世物ではない生活圏の持つ美しさ。家々はどこか古ぼけて、それでいて美しいのは、そこに歴史と人々の生活の息遣いを感じるからだ。あの赤さびたアパートの住民はおそらく経済的に裕福ではないと想像するが、ていねいな生活の息遣いは、この種の美を例証している。丁寧さは秩序をもたらす。それは非感性的な美である。